オブる

不機嫌の真実

2012-01-23 Mon 10:39:03

「私がとるのは当然だ」。芥川賞を受賞した田中慎弥さんは、シャーリー・マクレーンの言葉を引用して、心境をこう語った。候補5回目で受賞できたことを、「うれしいです」と素直に笑顔で語れるようだったら、彼は作家になってなかったのではないかと思った。いかにも神経質な風貌、不機嫌な態度、誰も寄って来るなといわんばかりのガードぶり。「誰に受賞の喜びを伝えたいですか」とステレオタイプな質問を投げかける記者に、「母です」。「人前に出るのは苦手のようですが、なぜ、講演会は行うのか」と変化球を投げる記者に、「ギャラが出るから」。徹頭徹尾、こんな調子で会見は終了した。彼は、会見前にワインを2杯飲んでいたそうだ。同時受賞した円城さんは、彼いわく「とても丁寧な会見をしていた」ため、プレッシャーもあったかもしれない。サービス精神ゼロで臨みながらも、その壁を突破してくれる質問が出たら、彼は喜んだかもしれない。受賞作の題名は、「共食い」。残念ながら、共食いできる記者は、彼の前には現れなかったようだ。

チョビ渋×渋さ知らズ

2012-01-16 Mon 13:09:41

昨日は芸術の森で行われた「SAPPORO ART MIX 2012 チョビ渋×渋さ知らズ LIVE」のコンサートへ行ってきました。参加メンバーが数十名を超えるバンド「渋さ知らズ」のダンドリスト・不破大輔氏が、2010年に道内の小・中・高校生を対象に「チョビ渋」メンバーを公募。2年目を迎えるこのプロジェクトでは「渋さ知らズ」と「チョビ渋」のメンバーが演奏中に交互に入れ替わるなど、子ども達の単なる発表会とは趣きの異なるコンサートとなっていました。子ども達の間での演奏力の差はあれど一生懸命に楽器を演奏する様は、親御さん達にとっては感慨深いものだったでしょう。大人な「渋さ知らズ」は小編成ながら流石の演奏力。もっとじっくり聴きたかったのですが、今回は子ども達が主役。「チョビ渋」、今後に期待ですね。
写真は「渋さ知らズ」と初めて出会ったアルバム「渋龍」ジャケット。

2011→2012

2012-01-10 Tue 11:30:23

大晦日。食事も一段落し、家族揃ってぼんやり紅白を眺め、「韓国勢スゴいなぁ」なんて話していると、待っていましたガガ様!出演ありがとう!リトル・モンスターでなくとも、“様”付けしたくなります。力強い歌声と存在感に聴き入りました。『Born This Way』の歌詞を詳しく知らなかった私が「いい詞だね」ぽつりつぶやくと、「イイネ!!」と一家絶賛。好きなように自由に生きなさい…というところかと思っていましたが、もっともっとパワフルでポジティブなエネルギーに溢れていて、自信を、つまりは自分を信じなさいと背中を後押ししてくれる、応援歌のような歌でした。奇抜すぎるスタイルゆえ、両親なんかは今まで全く理解を示しませんでしたが、見方も少し変わったようです。あのとき、同じように心に響いた人が日本中に少なくなかったのではないでしょうか。私も励まされました。2012年、皆が笑顔で前に進めますように。「私は正しい道を進んでいる ほかの道なんてない こうなるように生まれてきたの」
離れた土地へ戻る弟を見送った、新千歳空港にて

普通の人の普通の人生

2011-12-26 Mon 11:46:33

「男女雇用機会均等法」が施行されたのは、1986年。当初、雇均法以前に就職した女性たちの多くは、女性が男性と分け隔てなく雇用はされても、女性が男性と同じように活用されるとはハナから信じなかった。男女平等社会へ一歩前進だ、と喜んでいるオバサマたちもいたが、そんなに簡単に風習や慣行が変わると思っているのかと、私は心の中でバカにしていた。やがて、女性たちは分け隔てなく雇用され、分け隔てない給与を支給され、分け隔てなく転勤対象となった。文面通り、機会は均等になったのだが、働きながら子どもを育てるという点では平等への道は遠かった。名もない女性たちの「仕事をとるか、子育てをとるか」という選択、葛藤、あきらめの堆積の上に、徐々に育児制度は整備された(ゆとりある企業限定だが)。普通の人の普通の人生がたくさん積み重なって、「いま」がある。私たちは、突然、「いま」を生きているわけじゃない。そのことを忘れてはいけないと、改めて気づかせてくれた2011年。ありがとう、さようなら。

ヤダヤダ期突入

2011-12-19 Mon 18:15:09

最近の息子は「ヤダヤダ期」と言われる、何に対してもイヤだと抵抗する時期に入りました。この年頃の子どもは「魔の2歳児」とも言われているそうです。パック入の納豆を半分程ご飯に盛ると、「全部」と言うのですが、全部かけても残すので対応せずにいると、「全部かけてー!」と絶叫し、1時間近く泣き続けます。嫁が歯医者に連れて行くと、これまた絶叫。歯を診る事も出来ず、外に出ると一転、けろっとして「あー寒いねー」と言い放ちます。このヤダヤダ期、ネットで調べると、一度子どもの言う事を聞いた後で、また同じ事をお願いすると、けろっと素直になる場合があるそうです。子どもでなくても、大人にも当てはまるのでしょうか。自分の意見を聞いてくれた上で、その意見に対しての反論などを聞くと、素直になれるものです。子育ては難しいですが、自分もあらゆる面で育っていければ良いな、と思う今日この頃です。